みなかさんと台風19号と荒川氾濫と避難(解説編)

 みなかさんの地元は海抜ゼロメートル地帯なので、荒川が氾濫したら2階まで水没確定な水位になる(=みなか家が海底遺跡になる)、みたいな説が濃厚で、結果から言えば荒川は氾濫しなくてみなか家は無事だったのですけど、

 

海抜ゼロメートル地帯 – Wikipedia

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B5%B7%E6%8A%9C%E3%82%BC%E3%83%AD%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%AB%E5%9C%B0%E5%B8%AF

 

 念のために地元の小学校まで避難してきましたよ、という記事をこれから投稿する予定です、果たして無事に投稿されるのでしょうか(読者様:「そこなの!?」)。

 

ヤフー天気の暴風雨のアイコンの画像

今年3回目くらいな気がするので見慣れてきたが、初めて見たときはわりとショッキングだった、ヤフー天気の暴風雨のアイコン

 

マンホールっぽいものの上に置かれた土のうの写真

台風の前日の夜(11日)、仕事帰りにいつもどおり夕飯を買いにイオンに行ったら、食品売り場が完全ソールドアウト状態で、台風上陸を待たずに飢えで死ぬところでした(写真はイオン敷地内の、マンホールじゃないけどそんな感じのところの上に設置された土のうが、

あまりに不吉な感じだったので撮りました)。災害のタイミングにもよるとは思うのですが、社畜ってこういうときスーパー不利ですよね、日中自由に行動できるあまり税金納めていなさそうな種類の人たちのほうが生存率は上がり、日本経済はますますガタガタになってゆくのです

 

江東区役所から届いた荒川氾濫の避難勧告(緊急速報)の画像

当日(12日)夕方ごろ、地元の他の地域にはすでに避難勧告が。ピックアップされた地域は、中古マンションが妙に安かったり売れ残っていたりする地域とわりとかぶっているような気がして、みんなちゃんと調べている(=水没しそうな地域のマンションは買わない)のだなと感心しました

 

台風19号のときの荒川水位情報(熊谷)の画像

こういう感じの(画像は12日22時ごろのもの)を見て、「これはあかんのでは」と避難を決行したみなかさんでしたが、当たり前ですが熊谷の地点でこれでも下流まで水が来るにはかなりタイムラグがあり、もっとみなかさんの地元付近の水位の様子を見ながら避難を決めるのでもよかったなというか、

そのときそのときで違うとは思いますが、「びっくりするほど下流だけ集中豪雨」みたいなことがない限り、いきなり「今すぐ避難しないとやばい!」という状況になることは、下流では少なそうというか、氾濫まである程度の時間的余裕はあるように感じました(焦らず、落ち着いて避難しても間に合うということ)

 

荒川の水位情報 – Yahoo!天気・災害

https://typhoon.yahoo.co.jp/weather/river/8303040001/

(おそらく今回いちばんお世話になったページ様)

 

台風19号のときの荒川水位情報の画像

13日明け方前、避難所にて(もう帰っても大丈夫かどうか)荒川の水位の様子を確認していたときの画像。上流の熊谷のほうの水位は下がってきていて、今度は少し下流の治水橋がピンチになってきている状態。

今回で分かったのは、荒川って、「荒川放水路」って名前の通り、普通の川みたいに「水がいっぱいになった!氾濫した!」みたいなのとはちょっと違って、まさに放水のための川というか、

要所要所で氾濫しないギリギリまで一時的に水をキープしつつ、下流の様子を見ながらちょっとずつ流す、という仕組みにそもそもなっていそうというか(だから「氾濫危険水位超過」とエマージェンシーな感じになっていても、実はコントロールの範囲内な場合が多そう、というか。

でもやっぱり何も知らない人が見たら、みなかさんのようにビビって避難してしまうと思うので、そのあたりは説明しておいてほしいと思ったが、一応「氾濫危険水位超過」は事実なので、

「こうなっていても大丈夫ですよ」とは口が裂けても言えないのかもしれない。本気で「もうだめだ!」となったら、人口が少ないあたりで計画的にちょっとだけ氾濫させて、下流の人口密集地を守る、みたいな最終手段も絶対にないとは言い切れなそうだし)、

治水橋は台風が去ったあとも水位が一定ペースで少しずつ上がっていたから、熊谷のほう(は逆に、相変わらず限界ギリギリラインながら少しずつ水位が下がっていた)が氾濫しないように流しているのをまた一時的に止める役割を果たしていて、同じことをさらに下流の守備ポイントでもう一度やる、みたいな、

「どれくらい放水したら下流のここはこれくらい水位が増える」とか、に加えて、各所の降水量による水位の増加予測とか、他の川から荒川に流れ込む水量とか、すべて計算してどこも氾濫しないように東京湾まで水を流す、という、かなり高度なオペを荒川の河川事務所の人たちはやっているような気がしました、実際は分かりません