みなかさんと美容院(別の店舗編)

 諸事情(担当さん不在のため)によりいつもの美容院に行けない期間なみなかさん、でもそろそろ切らないとまずい感じで、地元の適当なとこに行こうか、キュービーハウスにチャレンジしようか、いろいろ考えていて、

 普通にいつものとこに行って別の人にやってもらえばいい説もあるのですが、担当さんがいないときだけ別の人にやってもらって、戻ってきたらいつもの担当さんに、というのは、一時的にお願いしていた別の人に気まずいというか、

 もしみなかさんがその人だったら、「まあそうだよね。別に気にしてないけど。むしろ周りがそれを気の毒に思って気を遣ってくれてるんじゃないかと思うと死にたい」と、鬱になること間違いなしだし、

 担当さんと別の人の間で静かなバトルが起こり、美容院内が仲悪い感じになり、シザーデスマッチが始まる、ということも予想されたので、それは避けたい感じで、いろいろと考えた結果、

 以前に通っていた美容院、は、通勤のときに乗るのと同じバス(空いている、いつもどおりなので楽)、で行けるものの、バス停からちょっと歩くのですが、それと同じ系列の別の店舗、がもう一つ、その美容院から少し離れたところに最近できまして、

 そこはなんと通勤のときに乗るのと同じバス、の、とあるバス停から徒歩30秒(!)という、めんどくさがりなみなかさんにはぴったりな立地で(というか、バスから降りてしばらく歩くとなると、

 汗をかいたり、風で髪の毛があれになったり、で、ただでさえ身なりをちゃんとしていかないと気持ちで負けてしまう美容院に、残念な見た目で突入することになり、メンタルてきに耐えられないので、バス停からの距離はとても重要)、

 前に通っていたところと同じ系列のお店であれば、「前、あっちの別の店舗に通ってたんですよ~」みたいな話もできるし、じゃあ最初から向こう行けよという説もあるのですが、

 向こう(前に通っていた店舗)に行くとなると、行ったことはあるけどずっと行ってない、ということで、ホットペッパービューティーでの予約の際、初めての方用のクーポンを使えるのか、それとも二回目以降という扱いになるのか、

 そのあたりが分からなかったこともあり、「以前通っていた美容院と同じ系列の別の店舗に、初回クーポンを使って行く」、ということになりました(が、初回で申し込んでおいて、「前にあっちの店舗行ってたんですよ」と言った際の店員さんの反応を見たところ、

 同じ系列なので、通算され、二回目以降の来店、という扱いに本来はなるっぽい雰囲気がなきにしもあらずでした。「えっ?うちの系列来てたことあるのに初回で予約してきたの?」って顔してたよ)。

 前に通っていた店舗は、わりとチャラい感じの店員さんが多く、受付の人(ギャル)とか明らかにやる気ない雰囲気が漂っていましたが、こちらの店舗は、

 どちらかというとおっとりしており、無口、積極性には欠けるが、言われたことはそれなりにこなし、話してみればフレンドリー、比較的真面目、という、現代っ子な感じの店員さんがそろっており、みなかさんには合う感じでした。

 新規ということで、おそらくサービスで、店長さんがカットしてくれたのですが、混んでいるのに無理に時間を作ってやってくれているものですから、待ちぼうけになる時間が多々あり、

 同じ雑誌をヘビロテするみなかさん(なぜかみなかさんの行く美容院には必ずある、あの、世の中にあるアイテム、便利グッズ、みたいなのをひたすら紹介する雑誌おもしろいですよね)。

 店長さんはおそらく天然で、待ちぼうけの時間を除けば、施術は速く、スピードの割には変にもなっていなかったので(いつのまにかすっきり、それなりの感じにカットされていた)、さすが店長という感じはしましたが、

 ヘアカラー、みなかさん自身もどうしたいのか分からない状態だったので、いつも行っている美容院のお客様カード、に、なんか施術内容のメモ、みたいなの書かれるじゃないですか、

 下々の皆様が行かれている美容院はどうか知りませんが、とにかくみなかさんの行っている美容院はそうなのですが、(最終的に、いつもと同じ色でいいや、ということになり)そのメモを見せて、

 「これをヒントにみなかさんのいつもの髪色を推理し、同じ色にヘアカラーするのじゃ!」と無茶なオーダーをしたのがよくなかったのか、方向性は間違っていないのですが、えらい派手な色に染まってしまい、

 「同じ薬剤がなかったので、自分流に調合して作りました。どうですか?僕のオレンジブラウン」とか店長さんは言っていましたが、みなかさんも「失敗ですね?」とかは言えなかったので、適当にリアクションしましたが、内心ちょっと「テメー!」って思いました、何が僕のオレンジブラウンだ(時間が経てば落ち着くので特に問題はないのですが)。

 この系列の美容院、おそらくわりと大手チェーンで、それもあるのかもしれませんが、「口コミ書いてくれたら割引しますよ」とか、「こちら(自社の顧客管理サイト?ホットペッパービューティーみたいな集客サイトから予約されたりすると確かにお金発生しそうだし、配信とかも勝手にできなくて不便そうだし、というのはある)登録しませんか?」とか、お金お金感がすごくて、

 それが苦手なところではありますね。下々の皆様は割引やクーポンのために「ヒャッホーウ!」とそれらを受け入れるのかもしれませんが、みなかさんは割引とかよりも余計な責務(口コミ書く確約)を負ってただでさえ少ないキャパを削られることを恐れますし(あとなんか、

 みなかさんの妙な力のこもった文字づかいで口コミとか書くと、変にエモーショナルな文章ができあがってしまって、責任が持てないし、あとで読むとつらくなる)、得体の知れないサイトに他人に言われて登録することも、それで管理しなきゃいけないアカウント情報が一つ増えることも、まっぴらごめんですし、

 「口コミ書く約束して割引だけ受けて口コミ書かない」、とか、「とりあえず登録だけして帰ったら即退会」、みたいな、そういうことできる人ならいいのですけど、お店側もそういう人ベースで気軽に提案してくるのかもしれないですけど、

 みなかさんのような真面目な人には負担が大きいので、ちょっと考えてほしいところではあります。

 あと「前あっちの店舗でお世話になっていた」「今の担当さんは産休」というのを伝えただけで、「(その人って)○○ですか?」とすごい早さでばれたので(さっきの営業力の話にもつながるのですが、

 店長さんはなんか、雰囲気は天然っぽいのですが、やはり役職者なのか、みなかさんの前職の会社の社員さんを思わせるような、「ブラック、お金」、を連想させるようなオーラを底に感じ、ただ者ではない感じがしました)、特にやましいことはないのですが、

 「言わないほうがよかったかな」と、そこでもまた悩んだので、「一度何かのきっかけで縁が切れたところ(人も然り)にまた行ってもあんまりいいことないよ、新しいとこ探そう」、という教訓を、皆様に伝えて終わろうと思います。