みなかさんと歯医者(0回目)

 2年くらい前にみなかさん、歯医者通いの時期がありまして、そのときは無事にすべての治療が終了、「特に異常がなくても半年くらい経ったら歯石取りに来てくださいね」とは言われたものの、異常がないのに歯医者に行くというのはみなかさんにはハードルが高く、

 特に予約が、一度行ってしまえば次回の予約をその場でするのでいいのですが、何もないところからというのが、みなかさん基本的に電話苦手だし、駆け込みで行ってもたぶん大丈夫、というのがあるせいで、(予約の必要性が下がり)さらに予約がしづらくなり、

 しかし予約なしにいきなり乗り込むのはやっぱり迷惑かなという思いもあり、ホームページからメールを入れたらどうかとか、直接歯医者に行って初回は予約だけ済ませて帰るとか(とにかく電話が苦手)、いろいろ考えましたが解決策が見いだせず、そのまま長い時間がすぎ、

 しかし最近(というか去年ごろから)、前に治療してもらった右下の、奥から二番目のメタル奥歯のあたりが、明らかに不穏なオーラを発しはじめ、単に仕事のストレスからかもですが、心臓が痛くなったり(虫歯菌で心臓がやられるらしい)、頭痛が何日も続くレベルの肩こりっぽい雰囲気があったり(虫歯菌で筋肉の硬直が起こるらしい)、

 みなかさんの脳内では、かぶせものの下で虫歯再発→深く進行し、もはや手遅れの状態。病巣が骨のあたりまでいっちゃっていて、血流に乗って虫歯菌が全身に=歯医者に行ったら抜歯コース、という現状が想像され、ますます行きづらくなっていたのですが、

 同時に、これはいい加減行かないと命に関わるのでは、と思えてきて、しかし行ったら確実に歯がなくなるので(勝手な思い込み)、いよいよインプラントか、いや、ドリリングで動脈傷つけられて死亡、みたいな話聞いたことあるし、そもそも虫歯になるような生活(と体質)してる人がインプラント入れたところでアゴの骨腐って終わりだわ、とか、

 ブリッジ、というのは、両隣の歯が健康じゃないとできないらしいし(みなかさんすでに両隣の歯のうち一本がメタル奥歯)、そもそも健康な歯を削るとか、またみなかさんのマックス口内寿命が減ってしまう、とか、

 じゃあもういっそ抜歯したまま放置というのはどうだろう、と、右側奥から二番目の歯がなくなった自分の口のなかを、鏡を見ながら想像してみたりして(ありっちゃあり。口を閉じていれば見えない、たいした問題ではない。でも両隣の歯が傾いてきそう、噛み合わせがあれになって体がゆがみそう)、

 結果、「部分入れ歯」というのが、なんか、お手入れの手間はありそうだが、外出時だけつければいいし、わりとお手軽そうなので、「これでいこう」と、抜歯になった場合のシュミレーションも済み、覚悟もできたので、久々の歯医者にゴーしてきましたよというお話でした(前置きが長い!)。

 (ここから現在)今回は0回目なので、歯医者に行く前の段階のみなかさんの葛藤を描いているわけですが、この0回目の記事を作ったのには理由がありまして、実はこの記事の投稿の日付は、実際には一回目の歯医者に行った日付で、でもなぜか手元の原稿は、3月8日を一回目の来院日として話が進んでおり、

 「○回目の歯医者に行きました」とかを削ったり修正したりして調整すれば、それで済む話なのですが、なんか大変そうなので(怠)、こうしてただし書きをすることで、回数カウントの間違った記事をそのままアップしてしまおう、という寸法です、

 ちなみに「今回は0回目なので」より上の文章は、本来「1回目」の記事の前半部分だったのですが、これを含めると「1回目」の記事があまりに長くなってしまうので、その部分を「1回目」の記事から分離したかった、というのも今回の「0回目」の記事を作成した理由です。