みなかさんと歯医者(6回目)

 あまり説明してくれないみなかさん行きつけの歯医者さん、治療していた虫歯のメタル化も前回で完了してしまっているし、次はいったい何をされるのだろう、と、

 ふと気になってしまい(そういえば何も言われていない)、いきなり親知らず抜歯とかを言い渡されたらどうしよう、と、怖い想像をし、白目をむきがくがくとふるえだすみなかさん。

 ということで多少ドキドキしながら歯医者に向かいましたが、普通の歯石取りと、例の、潮(塩)っぽいものを歯に吹きつけられるほうの歯石取り(前に上はやったので、今回は下の歯)と、をされただけでした。

 歯石取り、特に潮(塩)吹きのほうは、口の中の傷は治りやすいとはいえ、かなりアグレッシブにやられるので、普通に痛いし、微妙に流血とかしているのですが、これはもう少しスマートにいかないものかと毎回思うのと、

 たぶん人が不老不死とかになったら、麻酔は保険適用外になり(人口が増えすぎて薬品が足りないので)、痛みのケアとか一切なく手術とかが行われるのが普通になるような気がします(どんなに苦痛を与えたところで死にはしないから)、おそろしい話です。

 そしていよいよ、みなかさんもうすうす感づいてはいたのですが、手つかずになっている残り二本の親知らず(左上のモブと、ほぼ埋まった状態で横向きに生えている、どう見ても抜くの大変そうな左下のラスボス)、について、「そろそろ抜いたほうがいいかも」てきな話になり、

 「左下はけっこう大変だから先に左上かな?」ということになり、「今日やる?(次回でも)どっちでもいいよ」というアバウトな感じの先生に、「いや、(心の準備があれなので)次回にしましょう(キリッ)」と告げ、

 まんまと先延ばしをキメて帰ってきたみなかさんでしたが、それは逆に来週は抜歯しなければならないということで(二人でどこか遠く、誰も僕たちを知らない場所へ逃げてしまうという手もあったはずなんだ)、

 微妙に憂鬱ですが、右の上の親知らずはわりと簡単に抜けて予後も悪くなかった記憶があるので、今回も上だし、まあ大丈夫なんじゃないかなという気がしています(死亡フラグ)。