みなかさんと幸せ

 世界仰天ニュースとかを見ていると、「病気怖ー」って思うのと、意外と治ってすごい(たぶんその百万倍くらい、治らず死んじゃった例があるのだろうが)、というのと、

 みなかさん五体満足でよかったねというフレーズや、そう思うべき、思ってみよう、というのは頭に浮かぶのですが、みなかさんにとっては五体満足なことが当たり前なので、

 両方を味わったことのある人じゃないと本当の意味でラッキーと思うことはできなそうというか、あとはまたみなかさんらしい、ひねくれた極端な例を出しますが、

 半身不随で車椅子で、不自由(かどうかは本人しか分からず、みなかさんが決めることではないが)ながらも、障害年金をもらい、家族の助けも借り、とりあえず生きていけている人と、

 五体満足ではあったが、就職先がブラック企業で、過労でボロボロになりながら頼れる人もなく、独身生活貧乏暮らし、ついには耐えかねて自殺、みたいな人がいた場合、どちらが幸せなのかしらというか、

 しかも障害は「自己責任」とか言われず、逆にブラックワーカーは「転職すればよかったのに」「努力不足(もっとちゃんとリサーチしたり、就活頑張ってまともな企業に入ればよかった)」とか言われそうな始末で、

 機械に巻き込まれたふうを装って右腕を切断して障害年金で暮らす、みたいな人がいたとしたら、気持ちが分からないでもないなと思いました。

 雪国かいい病院が至近にある場合じゃないと、出血多量で死ぬ恐れがありますし、たぶん相当痛いので、そこまでせっぱつまっている人なら、メンタル系の病気と診断されて障害年金、のほうが近道だしローリスクな気もしますが。