みなかさんと牛丼屋さんの紅しょうが

 「(※レシートを確認して)1万と300円残っておりますのでまた是非ご利用ください」と、店員さんにWAON残高の使い道を指示されるみなかさんですごきげんよう。

 吉野家は安いし早いし普通くらいにはおいしいし、メニュー次第ではちゃんと野菜もとれるので、みなかさん休憩ごはんにヘビロテしているのですが(読者様:「見たら分かるわ」)、

 WAONを使えるレジが死亡することがあるのと、店員さんがたまに変なのがあれというか、困るというほどではないのですが、もったいない感じです。

 みなかさんは紅しょうがが(ガガガ)好きなので多めに入れるのですが、「タダだからいっぱい入れてるんだろう」と思われたらいやだなといつも心配するのですが、そんなに心配するほど大量に入れてもないのですが、

 もし紅しょうがが有料だったら注文するかというと、注文にともなう心理的面倒が主な理由であるとはいえ、確実にオーダーできる自信はないので、

 「タダだからいっぱい入れてるんだろう」にしっかり反論できるかというと、そうではない気もします。

 

吉野家の牛丼Bセット(けんちん汁)の写真

今はなき吉野家の牛丼Bセットけんちん汁バージョン。吉野家のけんちん汁、具だくさんで塩分もいい感じ(しょっぱめ)で、みなかさん地味に好きでした

 

 みなかさんが吉野家で紅しょうがを多めに入れられるには、無意識レベルでおそらくさまざまな条件がクリアされていることを認識しているからで、

 たとえばまず、「牛丼に紅しょうがを入れる」ということが一般的であることとか(牛丼に紅しょうがを入れる=おかしい、とみんなが思っている世界だったら入れづらい)、

 セルフサービスでマークが甘いこととか(さっきも言ったように、店員さんに注文しなければならないとなると、入れづらい。あきらめるかもしれない)、

 それと同じ感じで、紅しょうが入れが手の届くところにあるとか(紅しょうが置き場が一ヶ所しかなく、そこに取りに行かなければならないとなると、入れづらい)、

 考えていると、なんかとても、常識や制度に甘えてフリー紅しょうがの恩恵を受けている気がしてきて、自分がみじめでいやしい人間のように思えてきてテンション下がりましたが、

 とりあえず牛丼屋さんのフリー紅しょうがは、みなかさんが現世でメリットを享受できる数少ないシステムなので、非常にありがたく感じています。