みなかさんと手作り料理

 手作り料理は食べない、という主義のみなかさんですが(クール!)、それはみなかさんが国際的な重要人物で、暗殺の危険があるという理由のほかにも、

 実家ごはんが信用できない(家の築がだいぶ古かったり、調理器具やら何やらもかなりひどい状態なので、何が混入しているか分からないので)、という理由でたぶん二桁年レベルでノー実家ごはんしている、というところが発端だったり、

 いつか女子の家にお呼ばれされた際に、ちゃんと洗えていず、底に得体のしれない汚れの付着したコップで、謎の浮遊物の入った麦茶を出され、

 「今度ごはん作ってあげたいな?何が食べたい?」と聞かれるというホラー体験をしたこととか(彼女は「野菜?ちゃんと食べてるよ?ポテチとか」という人だったので、みなかさんとはたぶん生まれた銀河が違うんだなと思って、第二宇宙速度で離脱した)、

 某お弁当屋さんで油切りが不十分な揚げものが上に乗ったのり弁当を提供され、「オエッ!」ってなりながら完食したこととか、みんなが少しずつみなかさんの信じる力を奪っていった感じで、

 あとはたとえば、もう「某お弁当屋さんで」というあたりで、「手作りのやつ食べてるやん」と自分でも思うのですが、

 そういう、気持ちのない、誰が作ったか分からないやつなら重くないのでいいのですが(また、大手チェーン店なら看板がかかっている分、ただちに影響がある事故に関しては起こらないよう気をつけていると思うので、ある程度信頼できる)、

 特定の誰かがみなかさんのために食事を作ってくれ、みなかさんがそれを食べて食中毒で死んだら、その人は責任を感じて自殺してしまうでしょうし、そういうことを防ぐ目的もあるというか、

 戦場でもスナイパーだけは捕虜にされず、その場で殺される、という話を聞いたことがあるので、スナイパーを生み出さない、(万が一のときのために)責任の所在をぼんやりさせておく、という意味での「手作り料理は食べない」というポリシーでもあったのですが、

 半ば強引に、そういう機会を作られ、食べてみた結果、べつに普通だった、というご報告でした。

国営昭和記念公園は、素敵なところでしたが、海の近くで、付近に川がいっぱいある地域で育ったみなかさんには、花や草木がいっぱいある景色の中に、水が全然ないのが、なんだか違和感がありました(作り手の個人情報があれなので、写真にはぼかしを入れています)

国営昭和記念公園公式ホームページ | 日本を代表する国営公園 「花」「緑」イベント満載の都会のオアシス

http://www.showakinen-koen.jp/

 で、この記事を書くにあたって、実家ごはん以外に誰かが作った料理を食べたことがあったかなと走馬灯してみた際に(外食除く)、意外となくもない気もしてきて、

 たとえば幼稚園のときに先生が(おかず交換で)ちょこっとくれた、うり、か何かのきんぴらのような煮物のようなものだったり(だいぶ記憶が変質していると思うので、正確ではないかも)、

 おばあちゃんの家に行ったときに出されたごはん、は実家ごはん同様に除外するとして、中学時代にもらったバレンタインの手作りチョコ(お菓子だが)、高校は暗黒時代だったのでたぶんなく、大学時代はわりと多くて、

 サークルの友達の実家に泊まりに行ったときに出された朝食(群馬だったので、自然薯とか)、同じくサークルの友達の家で謎合宿をしたときに出てきたカレー、ラスト彼女の家にみんなで行ったときに出てきたカレー(カレーばっかりやないか)、

 再びラスト彼女の家にプライベートでお呼ばれされた際に彼女の母が用意してくれた夕食(なんかアスパラごはんとか)、未遂はラスト彼女の手作り弁当で、何かトラブルかすれ違いがあって、「作ってきたのに」とがっかりされた記憶だけがあって食べてないやつ、と、

 そのぐらいな気がしますが他にもなんか、誰かの家にお呼ばれされたときに食べてそうですよね、特に小さい頃とか、でも一般からしたらみなかさんの手作られ体験は少ない方ではないでしょうか。

 独身は早死にする、みたいなの、ありますけど、「愛情」みたいなのを物理的に料理に込められるかは不明ですけど、たとえば「妻が用意してくれた愛情たっぷりの手作り弁当」と、「ガチムチ男性が汗たっぷりの手で握ってくれた手作りおにぎり」があったとして、

 どちらもここには存在せず、触れることも食べることもできないのに、文字にしたものを読んだ時点で皆様すでに「いいな~」とか、「ウホッ!」とか、感じるものがあると思うのですよ。

 なので、コンビニ弁当を買って食べる場合、「某国産の激安食材を使って、バカッターとかやっちゃうような意識の低いアルバイトが作った、添加物満載のお弁当」というのが無意識下にあったとしたら、食べた場合もそれ相応の影響を体に与え、

 しかし愛妻弁当の場合、「(夫婦関係が冷めきっているとしても)一度は将来を誓いあった女性が、いやいやとはいえわざわざ自分のために作ってくれたお弁当」というのが無意識下にあることで、やはりそれ相応の影響を体に与える、という意味で、

 プラシーボてきな方向から(料理に愛情を込めることはできないが、「愛情のこもった料理」と思って食べることで、プラスの影響を享受することができる可能性)、コンビニ弁当ばかりの独身と、愛妻弁当の既婚者では、寿命に差が出るのではないかと思いました。

 もちろんプラシーボなので、愛妻弁当がガチムチ弁当にすり替えられていても、気づかずに愛情効果が発揮されてしまうのですが、

 つまりコンビニ弁当を買って食べる場合も、「僕のロリ巨乳な美人妻(実在はしない)が愛情込めて作ってくれたお弁当」と思って食べれば、愛妻弁当を食べた場合と同様のプラス効果を得られ、寿命が延びるのではないでしょうか、という今日のみなかレポートでした。