みなかさんと健康診断(2020)

 勤め人な一面も持つみなかさん、普通に会社で健康診断が年1回あるのですが、今回は新型コロナウイルスのあれもあり、「希望者のみ受けよ」という配慮がされていて、

 みなかさん面倒だし受けなくていいかなと思ったのですが、同じ部署の女子スタッフに、「健康診断受けますー?」と何気なく聞いてみたところ、「こんなときだからこそ受けなきゃ!」と返ってきて、

 「確かに!」と納得してしまった当時のみなかさんはどうかしていたのだと思いますが、そんな感じで誤って申し込んでしまい、あとに引けなくなり、今年も健康診断を受けることになったのでした。

 相変わらず、たばこ休憩から戻ってきたらデスクに封筒が置いてある、という、不親切なスタイルで健康診断の書類を受け取るみなかさん。前回はスルーできた検便、バリウム検査も今回はセットに含まれているようでした。

 

 職場に社保が導入される(される詐欺がずっと続いているので未だにどうなるか分からないが)絡みで、みなかさん健康診断を受…
【レントゲン】  各種検査のための部屋の前には箱っぽいものが設置されており、そこに自分のファイル(事前に記入した問診票…

 

【検便】

 健康診断、前回は初だったので新鮮で、いろいろ書くことがありましたが、今回は2回目ということで、テンションもあまり上がらず、検便のための採便がクライマックスな感じでした。

 

採便セットの写真

採便セット(初体験)。2日分の便が必要なようで、当日にそれに気づくと間に合いません

 

 そう検便、「する→お尻をふく→流す」の動作の中に、「採便」という行為をはさみ込むのがなかなかの違和感で、便の表面をスティックでなぞっているとき、「自分はいったい何をやっているんだろう?」と、不安定な気持ちになったり、

 トイレの自動洗浄機能で採便前にせっかくの作品が流れてしまい、「ああっ!」となっている人を想像したら、シュールで面白くてニヤニヤしてしまったり(読者様:「みなか情緒不安定なの?」)、

 ちなみに完成品は冷暗所に保管、と指示があったのですが、冷蔵庫に便を入れるのはなんとなくいやだったので、日の当たらないある程度涼しそうな場所、に置いておいたのですが、

 いかんせんみなかさんの部屋、エアコンがないので、この時期「冷」というほどの温度の場所は皆無で、検査結果に影響しないか少し不安でした(あと、

 「トレールペーパー」という、採便時に使用する、水に流せる紙、がハイテクな感じでした。クレヨンとかで絵を描いて水に浮かべると溶けて絵だけが残る、みたいな紙と同じ属性のものなのでしょうか)。

 

正しい大便のとり方のパンフレットの画像

採便セットに封入されていた、正しい大便のとり方、のパンフレット。サンプル写真でスティックに付着している茶色い物体が、チョコレート等であることを祈りたいです

 

【健康診断当日】

 「朝食は7時半までに」ということだったので、そんなに早起きしても途方に暮れるだけ(集合は13時半)な予感がしたので、あきらめて睡眠を選びました。9時すぎに起床&採尿、お風呂に入って身支度をして出発。今回はバリウム検査もあるということで、朝の一服(ただし、ヴェポライザー)も我慢です。

 というのは嘘で、ネットで調べたら「せめて検査の3時間前には禁煙して」みたいな情報が出てきたので(※最大限自分に都合のいい情報を探した結果なので、真似はしないでください)、そのくらいまで吸っていました。

 

邪悪なたぬきの置き物の写真

バス停に向かう途中に見かけた、邪悪なたぬきの置き物

 

都営バスの仮設バス停の写真

出発のバス停。工事か何かの影響で、いきなり普段とは違う場所に設置された仮設バス停で、先が思いやられるみなか

 

 健康診断でみなかさんにとっていちばん難しいミッションは、「無事に現地にたどり着くこと」で(=スーパー方向オンチ)、でも今回は、前回の反省を活かし、「地図は北が上に描かれている」、ということを利用し(読者様:「そこからなの?」)、

 バスを降りた時点で、新兵器、iPhoneのコンパスアプリを発動。「自分が今どちらの方角を向いているのか把握できさえすれば、道に迷うことは決してない」、と、わりと自信ありげに挑んだのですが、

 地図が省略されすぎているのか、降りたバス停の道路への接し方が実際とは違い、結局自分が今どちらを向いているのかは分からずじまい。作戦の失敗を悟り、白目をむきがくがくとふるえだすみなかさん。

 でも「前回盛大に間違って歩いて行った方向はあっちだったな」とか、ぼんやり覚えていたのと、今回は前回と違い、「(目的地は)バス停から徒歩1分」という情報があったので(前回は距離についての情報がなかった。

 いただいた健康診断のパンフレットに実は思いっきり載っていたのだが、気づかなかった。「方向オンチ=たどり着かない=遠い」という思い込みにより、目的地を実際より遠くに想像してしまっていたのかも。というかなぜ徒歩1分の距離で30分近く迷子になっていたのか)、

 わりと普通にたどり着くことができました、あと相変わらず職場付近から先(都心方面)はいいマンションいっぱいあるなと思いました。

 

金属プレス会館の写真

途中、「金属プレス会館」、という、謎の会館を発見するみなか

 

健診プラザの写真

健康診断の会場となる健診プラザ(の看板)。無事に到着しました

 

 受付を済ませ、検診着に着替え、健康診断スタートとなったのですが、ちょっと問題が発生し、それは職場の喫煙所でよく一緒になり、(みなかさんにしては珍しく)雑談したりする同じ職場の男子、が、検査の順番てきにみなかさんの直前にいて、

 なんかこう、無視するわけにもいかないし、しかし一応ここは医療機関ということで、カジュアルにおしゃべりするのもみなかさん的にはNG行為だし、適切な頻度で無難な会話を小声でしつつ、「なんか間にうまいこと時間のかかる検査がはさまって距離が空け!」と念じていました。
 
 今回、オプション検査(別料金を支払い、好きな検査を追加で受けられる)は、ご時世てきにタイムリーかなと思った「4種抗体検査(4500円)」と、「受けませんか?」というチラシにつられて肝炎ウィルス検査(624円)、を追加したのですが、

 前者は「風しんウイルス、麻しんウイルス、流行性耳下腺炎ウイルス(おたふくかぜ)、水痘帯状疱疹ウイルス(水ぼうそう?)、のワクチンの接種が必要かどうか検査できる」というやつで(たぶん)、

 後者は文字通り肝炎ウィルスの検査で、なんか、「(保険適用では?)一度しか受けられない」とか、条件があるようなので、それは各自確認していただくとして、

 とにかくまたオプション検査を追加してしまったことにより、やたらと血を採られまくったのですが(オプション検査追加=採血本数増える、の件をすっかり忘れていた)、やはりコロナの影響か(待つときのイスもひとつ空けて座るよう、指示の紙が貼ってあった)、「なんか省いてない?」と心配になるくらい、各種検査はサクサクと終わっていき、

 腹囲の検査の際、「腰が出るように」と言われたので、現状だと検診着が腰にかぶってしまっている、と思ったみなかさん、少しズボンをずり下ろしたのですが、それで変態判定がなされたのか、女医さんが冷たかった、というメンタルにくる出来事はありつつ、バリウム検査を残し、すべての検査が終了しました。

 視力が少し上がっていたのと(前回は初見で、装置の操作方法がよく分からず、即死となったのですが、今回は2回目で勝手が分かっていたので、という要因だけで大幅に変わってしまう検査結果)、身長&血圧が微ダウンしていたような気がした、のが少し気になりましたが。

 あとは採血コーナーで、メガネで細身、黒髪ロング、体操着を着せられ、今や所持しているだけで逮捕されてしまいそうな映像作品、に出演していそうな、学生時代に生徒会やってましたみたいな女子が、

 採血後、貧血を起こしたようで、「あっ、クラクラする」と申告、イスを並べて作った簡易ベッドに寝かされる(ただでさえひとつ空けでイスが少ないのに、そのために大量のイスが消費され、立って検査を待つ人続出)、という事態が発生し、不健康そうに見えて意外と健康なみなかさんは、「ああ貧血ってほんとにあるんだ」と思いました。

 肝心のバリウム検査ですが、実はみなかさん、おそらくあとで記事にしますが、一週間くらい前、職場で食べた仕出し弁当、で集団食中毒からの胃腸炎、になっていまして、それをお医者様に告げたところ、

 「胃腸に負担がかかる検査だし、今日はやめておきましょうか?」と、見送り&紹介状コースになり、事前にバリウム検査について調べていた際、だいぶいやな検査そうだったので、スルーできてよかったような、「せっかく心構え&禁酒&禁煙、絶食してきたのに」、と、がっかりしたような、

 複雑な気持ちで今年の健康診断をフィニッシュし、帰路についたのでした。一応、会社絡みの健康診断なので、「例のあれでバリウム検査だけ紹介状コースになりました、健康診断の担当者さんによろしく(はぁと)」と、黒パンストの似合うロリBBA上司に報告したのですが、

 他の部署の人(も、何人か食中毒になっていたので、胃部X線紹介状コースの人がいた)は、「必要そうであれば受けて(任意)」ということを上司に言われたらしいのですが、

 黒パンストの似合うみなかさんの部署のロリBBA上司は、「検査日程が決まったら連絡ください(この変態野郎)」と返信してきて、受けさせる気満々な様子で、これ(内視鏡とか胃カメラとか)行かなきゃいけないのかな、と、今も憂鬱な気分でいるみなかさんなのでした。

 

健康診断(2020)の際に持ち帰ったゴミで作った現代アート作品の写真

前回と同じオブジェを制作するみなか