みなかさんとセルフGOX

 伝説の仮想通貨トレーダーのみなかさん、急騰したビットコインのトレードで五百億兆万円を儲け、しかし海外業者でトレードしたので、そのお金を使うには国内の仮想通貨業者に出金し、円に戻す必要があり、

 国内の仮想通貨業者のビットコインのウォレットのアドレス宛てに、五百億兆万円を送金したのですが、なかなか着金せず、でも普段も、「30分くらいで送金できます!」とかネットには書いてあるのですが、2~3時間くらいかかることはよくあるので、

 気にしないで寝てしまったのですが、翌朝になっても着金のお知らせのメールは来ず、だんだんと不安な気持ちになってきて、白目をむきがくがくとふるえだすみなかさん。

 トランザクションをたどるやつ(見方は正直よく分からない)を見てみたら、なんか、明け方まで何十回も送金が試行されて、五百億兆万円は細切れになり、枝分かれして、どこかよく分からない複数の場所へ霧散していたようだったので(しかも一部はまだエラーっぽいことになって漂っているようだった)、

 みなかさんにできることはもうないなとそっとページを閉じ、これがみなかさんの初セルフGOX(=仮想通貨の送金アドレスを間違えて、送った仮想通貨が電子の海に消える)事件となりましたので、ここにお知らせさせていただきます。

 実際は五百億兆万円も送金しておらず、「日本人ダメ!」となったKuCoinから、数千円分だけ持っているKCSや、その配当っぽいものでもらえるゴミっぽい通貨たちは見捨てるとして、アルトコイン購入用に入れておいたビットコイン残高だけは出金しておこうということで、1万円分くらいのビットコインを送金しただけだったので、

 被害は軽微だったのですが、「仮想通貨送金早い!便利!通貨は必要なくなる!」みたいな話ってありますけど、やはりまだなんかこう、広く普及するにはいくつかハードルがありそうだなというか、

 国内に限ってはですけど、銀行送金なら銀行を選べば、条件を満たせば(回数は限られるかもしれないが)手数料無料なんてザラですし、ネットバンキングで数分で入金完了、宛先間違ってもGOXしてしまうことはまずないし、よっぽどワールドワイドに活躍している人とかでなければ、

 少なくともノーマル日本人にとっては、仮想通貨あまり必要ないというか(と書きましたが、「便利!」みたいなのはそもそも個人向けの話ではなく、大量の送金をする必要のある金融機関向けの話なのかも。

 でもそれはそれで、金融機関の人たちも人間ですので、「1円61万株売り」みたいなことをやっちゃうノリで、年に2~3回くらい「○○億円セルフGOX」みたいな案件が発生しそうな気もする)、

 もちろん将来的には今より普及するとは思っていますが、単価40円のリップルとかならともかく、ビットコイン1単位90万とかですから、

 9万送金=0.1BTCとかになってしまって(ビットコインでアルトコイン買ったことがある人は分かると思いますが、0.00000014BTCとか、小数点すごいことになってしまって計算が面倒)、使いづらい感じがしますし。

 他にもなんか、トレードてきな意味でも、使い道ないのに明らかにステマパワーで上昇してるだけの通貨とかあったり、暴落すれば「ビットコインは1000ドルまで下がる」とか評論家が言い出したり、急騰すれば「3万ドルを目指すだろう」みたいな人が出てきたり、

 実は誰もどうなるか分かってない感が強すぎるし、ハッキングとかのリスクもありますし、数ヶ月で40万になったり200万になったり、みたいな狂った世界であることには変わりなさそうなので、メンタルやばい人と付き合うがごとく、適度な距離感と、あまり本腰入れない感じは必要かなと思います。

 セルフGOXの防止方法ですが、「まずは少額をお試し送金してみる」という方法を書いているブログがあって、それがすべてなような気がしました。あと、レアケースなのかあまりネットでは見かけませんでしたが、

 みなかさんが送金したのはZaifにで、あれがあれして事業継承とかがあったので、それで以前に生成したウォレットのアドレスが有効でなかった、という可能性も頭に浮かんだので、大規模メンテとか、ハードフォークとか、そういうのがあった際には、ウォレットのアドレスを作り直したほうがいいのかもしれません、

 というあたりを調べていた際に、「BTC入出金再開&入出金アドレス変更」みたいなお知らせがZaifから来ているのに気づかなくてセルフGOXした、みたいなことを書いているブログが出てきました(原因これやん)、取引業者からのメールをちゃんとチェックすることも重要なようです。

 

BITPointで40万円台のときに買ったビットコインを利益確定した画像

ビットコイン40万円台のときに買ったやつ、ひとまず利食いするみなか