みなかさんとテロ

 ある日、セレブ会の定例行事のため、電車で会場に向かうみなかさん。やはり公共交通機関、乗っている人たちはみんな貧乏そうで、「まあ頑張りたまへよ」と、上から目線のみなかさん。

 ふと、子持ちマザー集団が乗ってきて、中には赤ちゃんをだっこしているマザーもいたので、「赤ちゃんかわいいなあ」と、ベビーを見るふりをして、横乳を凝視したりして、わいせつな電車タイムを楽しんでいたのですが(座れたので)、

 しばらくすると、その集団のあたりから、「ビタビタビチャッ!」と、ある程度の高さから、ある程度の密度の液体が、降り注いで床に当たる感じの音がして、みなかさんのところからは、人が壁になって見えなかったのですが、

 みなかさんは、おそらく赤ちゃんが放尿した(でもそれだと「ビタビタビチャッ!」という、重さのある音はしなさそう)、またはマザーが潮を吹いた(電車内でそんな大量に!?)、

 あるいは頭のおかしい人か、マザーが一時的にお茶か何かのペットボトルを持たせていた子供が、ミスってお茶とかを床にぶちまけた、とかの可能性を想像したのですが、「ビタビタビチャッ!」のあと、「サーッ」とその場から人が退避する早さがはんぱなかったので、

 「テロだったらどうしよう」、とびびりつつ、あとで見たら床に広がった液体には若干の固形物っぽいものが含まれていたので、おそらく赤ちゃんがゲロったのだろうとみなかさんは結論づけました。

 床を拭こうともせず、何事もなかったかのように電車を降りていったマザーたちがやばすぎたのと(ブサイクだったから仕方ないのだと思う。たぶん旦那もブサイク)、ちらっとサラリーマンらしき男の人の手が、人の壁の隙間から、床に伸びているのが見え、

 あとで見たらティッシュが2~3枚、爆心地から少し離れたところに、ゲロにひたひたになっており、汚染を食い止めていたので、名もないサラリーマンの活躍をこのブログで称えたいと思います。

 その後、しばらく先の駅で、「車内の清掃を行っております」というアナウンスとともに、駅員さんが電車に乗り込んできて、例のゲロ対策の、おがくず(?)っぽいものを爆心地に散布、素早く回収を行っており、

 「車内の清掃を行っております」って、たまに聞くアナウンスだけど、特に気にしたことはなかったのですが、こういうことが行われていたのだなと、納得したみなかさんでした。

 いちおう言っておくと、平和ボケしたみなかさんはそのまま席にいましたが、車内に怪しい液体とかが突然現れたら、基本的には車両を移るとかすぐに降りるとかして、危機回避につとめることをおすすめいたします、失礼いたします。